放射能も当然コワいですが、もっとコワいのは、必要以上に恐れて冷静な判断ができなくなること。
風評にまどわされることなく、自分が風評を加担する側に立つことなく
落ち着いて行動できるよう、努力したいと思います。
◆そら屋の食材について
飲食店として、たびのそら屋のスタンスはこれまでと変わりません。
(特筆したことがなかったので改めて書いてみます。)
食材選びは、自分が食べたいかどうか、大切な人が食べてどうか、が選択基準です。
季節の野菜を中心に、「なるべく」安心安全信頼を感じられるものを、
そして「できる範囲の」地産地消を意識しています。
あれば地元で生産されたもの→なければ県内で生産されたもの→なければ国内で生産されたもの
旬や価格の都合で買い難い場合は、パプリカやニンニクなど一部、外国産のものも用います。
パスタやホールトマト、ココナッツミルクの缶詰なども輸入食材です。
肉については、牛豚鶏いずれも100%国産です。
魚はたま~に「ナシゴレン」に添えるおかずで登場するだけですが、その時は旬の天然ものを選びます。
最近ではマクロビオティックの考え方にも関心がありますが、ガッチリ実践には遠いです。
玄米の導入は視野に入れていますが、乳製品や動物性たんぱく質も好きなのです。
最近では海藻、豆、酒粕、味噌なども意識し直していますが
現段階では全てにおいて「なるべく」のスタンスが、私にとって無理なく続けられることです。
これからも、鮮度と、美味しいこと、楽しい気分で食べること、
生産者の方々の労と、食材となった命に感謝する姿勢を大事にしながら、
お客様が少しでもほっこりできたらいいな・・・と願ってお芋のチーズケーキ、とか
明るい気分になったらいいな・・・と思って赤米のご飯、とか
見通しが立ちますように・・・と願ってれんこんの煮物、とか
日によっていろいろですが、
そして、ささやかなものばかりですが、
心を込めて、お作りしていきます。
◆そして・・・
いろんな食材が、一昨年から既に値上がりしています。
幾分高めでも、より良いものに切り替えた食材もあり、
そろそろ価格据え置きではキビシイ想いもあります・・・
もうしばらくはがんばりますが、
幾分、値上げさせていただきます折には、苦渋の決断として
どうぞご理解とご協力をお願いいたします。
今日は朝市でも数日前とはうって変わって
地元産・県内産の青物が品薄でしたが
香川県産の美味しそうなブロッコリーが出ていました。
放射能検出及び出荷規制の情報に注意を払う一方で、
せっかく育てて来た作物・産物を廃棄しなくてはならない農家の方々の姿に
本当に胸が痛みます。
本当に胸が痛みます。
偉そうに選んで買って食べるだけの自分。
手にすることができた食材を、ありがたくいただきます。