2013年1月24日木曜日

がぁがぁ


残念ですな。
いや全くそうですな。がぁがぁ。


と鴨たちは言っていないとしても
全く残念です。がぁがぁ。

原発県民投票条例案、新潟県議会否決。

簡単ではないのは当然のこととして
どれだけ議論なされるかが注目されたのですが・・・
大変ザンネンな結果に終わった新潟県議会。

福島の原発事故を受けて、
それ以上の規模(出力、世界最大級)である柏崎刈羽原発を、
我がこととしてどう考えるか、
その再稼働の判断材料に、県民の声を汲んでほしい、
そのために県民投票をしたい、
という6万8千人にも上る県民から寄せられた署名を、どう受けとめるか、
ということが論点だったハズなのですが・・・

議論の内容については、県内ニュースで報道されたり
「みんなで決める会」 から発信された範囲で知るのみなので再記しませんが、
最終日の臨時会を受けて、「みんなで決める会」の橋本共同代表が
「議論の論点がどんどんズレていった」とコメントしておられました。

ニュース内でのインタビューを見ていると、彼女はほんとにエライなと思います。
感情的にならず、評価すべき点は評価し、端的に状況を伝えつつ、
こちらの主張を明確に整理して発信する。

利害が対立する問題について、単純な敵対関係では解決できない、という実例を
映画「みつばちの羽音と地球の回転」上映会の折に、
鎌仲ひとみ監督 からお聞きしたことが思いおこされます。

おそらくテレビに映らないところでも、腰の上がらない議員たちとの地道な対話に
相当努力しているであろうことを想像しながら、感心しつつ・・・

自由な立場の私は悪態ついちゃうけどね。

個々の議員に送った事前アンケートについて、
最大会派の自民党議員からの個別回答はなく
党としての統一見解しか出されなかったことについて、
個人としての意見を表明できないポジションの議員であることを不甲斐なく思え~!
と。

自民党県議団が「原発は国策であり」「専門知識を要することであり」という理由で
投票条例案を否決したことについて、
それは県議でありながら、ふるさとにおけるこの重大案件の議論を放棄するということであり
県民に対しての責任を放棄しているってことだと知れ~!
と。

なんでこんなのを新潟県民は最大会派にしちゃってるかね、というザンネン感も
国民は先の衆院選挙でもこんなのを大勝させちゃって・・・
というザンネン感もありますが
議員たちにそれだけの信託を受けた自覚があるなら、
もっと己れの責任を果たしてくれ! と思います。

以上、悪態しゅーりょー。


今朝のニュースでは、活断層の基準が変わるとかで
そうすると、刈羽原発の下にあるのは活断層に該当するとかで
再稼働は困難になるのだとか。

だからといって終わらないのが原発問題の深刻なところ。

未だ策なしの放射性廃棄物の処理や、本体の廃炉までの長い道のり。

そこに莫大な経費と、そこに従事してくださるたくさんの労働者の方々を被爆させ続け
何万年も消えてはなくならない放射性物質のかたまりを
自然災害時の懸案としてだけではなく、テロの標的としても抱え続けるのです。

だから、ちゃっちゃとその終末処理に向かって舵を切ってください。
クリーンエネルギー開発への投資に切り替えてください。

いいかげんに、自分の頭で考えて、先送りをやめる決断をしてください。




 ところで16日に
「知事の意見書」なるものが報道された時、
で?結局のところ知事の意見はどっちなん?
と、私にはさっぱりわからなかったのですが
まさにそんな指摘で、
 報道だけではみんなもわからないよね・・・
と思ったものですが、

そのことも含め
コメントへの返答部分でも事態・実態についての解説があり、
 とても参考になりました。

県議の皆さんひとりひとりはけっして地元への想いが無いわけではないと
(そりゃあたりまえよね。)
でも、だったらやっぱり、なおさら情けない
と、思います。

反対意見だっていいんです。
自分はこういう考えで反対だということを
(仮にそれが一律「国策だから」という内容であったとしても)
議場なりアンケートなりで、県民に対して
一議員としてその名において、自分の言葉で表明させてくれ

と、なんで言えないのかと。

その決断に信念があるならば。


がぁがぁ。