2011年6月24日金曜日

復活あるいは新生

「上越でロイヤルライスを食べる会」に行ってきました。
各地で洪水、埼玉では40度近い猛暑とのニュース。
上越でも夕方から激しい雨で、徒歩や自転車の方々には大変な一日でした。
なのに今の私の心を占めるは「至福」それのみであることに
感謝です。




こちらが新洋軒のロイヤルライス☆




中は白いご飯にビーフシチュー
奥深いほろ苦さのブラウンルーとよく煮込まれたゴロリのお肉
にんじんときのこのほどよい存在感
それらを包み込むやさしいたまご・・・
しみじみと、美味でした。


サラダのドレッシングに至るまで、当時の味を忠実に復元されたとのこと。
今食べたってこんなに美味しいのですから
「初めての洋食」としてこれをいただいた方々は
どれだけ感動されたことか・・・

昨今の各種グルメブームとは一線を画して
“愛”と“食人”魂が込められた味として
(そう・・・愛を感じるのです。作ったひとの、これを好きで食べてきたひとの
もう一度食べたい!って想いでこの会を企画した方々の、愛・・・)
復活を熱烈に希望したいです。


そして今日の日が至福だったのは、私がただの食いしん坊なだけではなく・・・
今日はこの会を洋食好きの友人・ゆりちゃんと、スタッフ・らんちゃんと
らんちゃんの父上・宮崎さんをお誘いしてご一緒したのですが・・・

なんともうれしい食卓でした。

親しき方々はご存知なので書いてしまいますが
私がこれまでの日々とってもお世話になってきた宮崎さん
昨年10月に脳内出血で倒れ・・・ 
只今、奇跡の復活途中でいらっしゃいます。


(倒れられてから今日までのことは、端的に言い表すことなど、とてもできないです・・・
(ご本人もご家族も、本当に大変な想いで日々を越えてこられたと思います・・・

春に退院される少し前から、週末の外泊時にはリハビリがてら、妻・美智子さんと共に
再びそら屋にご来店下さるようになった宮崎さん。そのお陰で
私はだいたい1週間か2週間おきに宮崎さんにお会いすることができているのですが
ご来店下さるごとに、脚の運びとか、
目の力とか、言葉の出方とか・・・
確実に回復されていることが感じられ、感動・感服させられてきたのですが
今日はまた一段と違っていて・・・
改めてわかったのです。

またこうして愉しい時間を持てること、笑い合って、語り合えるということ。

以前のまんまではないこともまだあるけれど、宮崎さんは更に回復していかれるに違いなく
でもそのこととは別に、
この出来事を境に、新たに感じるようになれたこと、考えさせられるようになったことが
宮崎さんの中にも、私たちの中にも、たくさんあるように思えて
うまく言葉にできませんが
前のまんまじゃないこと、元に戻るのじゃないことの中にも

大事なことがたくさんあると感じられ。。。

「自分の問題について、自分がすべきことを、自分にできるベストで、するのみ」
そんなようなことを今日の宮崎さんはおっしゃっていました。
今日の宮崎さんは力強かった。
ちょっと泣いちゃっても、力強かった。


宮崎さんがこうしてまた出かけられるようになって本当によかった。
こうしてまた笑い合えるようになって本当によかった。
そんな想いで胸いっぱい。。。
感無量で、至福なのでした。

感謝。



ご馳走の記憶って
一緒に食卓を囲んだ家族の笑顔の記憶がセットであったり
奮発して食べに行った生活の記憶があったり
だからより一層しあわせな味の記憶になっていたりして・・・
今日のロイヤルライスを囲む顔は、どのテーブルもみんな笑顔でした。
今日のしあわせが明日の糧となるように
にこにこ顔に食されるロイヤルライスは
過去の再生より、未来への新生を、
やさしく含んでいたように思います。

会場がラ・ソネさんだったのもとてもよかったです。
貴重な機会を作ってくださった関係者の皆様
教えてくれたジローさん
どうもありがとうございました。