時間押し気味になり、今回は断念かとも思ったのですが
「tanne」の嶋田さんのひと言に背中を押され
かねてより伺いたかった「ギャラリー・mu-an」さんへ
それは物語に出てくる魔法のようでした
何も使わず、するりと扉を開く魔法
何も使わず、するりと扉を開く魔法
出会った作品に、
その作品と作家について語るギャラリーのあるじ・立見迪子さんに、
あたたかくも的確な厳しさを持った言葉のひとつひとつに、
秘密のカギは勝手に開いて
秘密のカギは勝手に開いて
しまいこんだはずの張りつめたブルー あえなく決壊
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私の身の上話などしたわけでは決してなく
テラスにあった彫塑作品が気になってお尋ねしたら
2月に展示されていたという荻野弘一さんの作品
「はてしなきひと」の話をして下さり
「はてしなきひと」の話をして下さり
涙腺ゆらり
隣室にあった同じく荻野さんの作品「四ツ足」と「ひと」の話で再び
隣室にあった同じく荻野さんの作品「四ツ足」と「ひと」の話で再び
景色ゆらゆら
カウンターに座った時から気になっていた、あかり灯る作品は
カウンターに座った時から気になっていた、あかり灯る作品は
「しょうこちゃん」の作、と教えていただき
見せて下さった彼女の作品集『diary』に
内なる声が「コレ」と主張
内なる声が「コレ」と主張
わかっていますよ
でももう目は目の役目を果たしてくれなくて
ぽろぽろと溢れるのを止められず
ただ、立見さんが発する言葉の響きに揺れていました
ゆっくりと、囁くような話し方、
展示の会期を終えても残される作品たち、
それらは全て 「祈り」 なのかもしれません
それらは全て 「祈り」 なのかもしれません
いつも 誰の上にも ひとしく注がれる
愛に満ちた祈り
それがこころの奥底で
なにかをほどくのかもしれません