アパートの。
気がついたのは帰りついた駐車場。
車の中でカバンをさぐって、「アレ?無い・・・」
朝からバタバタした一日でした。
そら屋で落とした?
二つのカバンと全身のポケットを丁寧に探してからUターン。
戻ったそら屋で、あってほしい場所を見るけれど・・・ 「無い・・・」
カウンターの上に、カバンの中身を全部出してみるけれど・・・ 「無い・・・」
もしかして朝、忘れ物を取りに帰った時、鍵を掛けずに出てきちゃった?
開けっ放しはまずいが、今回ばかりはそうであってほしいような、
そうでなければ、最終手段は大家さん宅。近所にあるのがありがたい。
まだ電気はついていたハズだけど、夜は更けゆく。急がなくては・・・
エンジンをかけてアパートに向かおうとしたその時、
頭の中を、ふとよぎる。
「・・・原信に行ってみる?」
今朝、買い出しで寄ったのはそのスーパー1件のみ。
サービスカウンターに行ってみる。
店員さんがファイルを開く。
一緒に覗きこみ、
祈る。。。
「鍵、ひとつ届いてますね」
「ホントですか!!!」
届けられた時間は、私が行ったより後の時間。
まだ引き取り手がいないということは、可能性大!!!
店員さんが、店長さんを呼びに行く。
お二人が戻ってくるまでの時間の長かったこと。
祈る。
届いている鍵が、私のものでありますように。。。。
探している鍵をクッキリと思い描く。
それ、ワタシのです。
神さま、届いている鍵、ワタシのです!!!
戻って来た店長さん。
「鍵には何か付いていますか?」
「茶色い皮のキーホルダーです」と答えた直後、
店長さんの手の中の不透明なビニール袋の中に見えました。
「それです!その鍵です!!」
駐車場に落ちていたのを届けてくれたのは、お客様だった様子。
名前は記されていなかったけれど、本当に感謝です。
何より、このスーパーが深夜まで営業していてくれること、そこで落としたことがラッキーでした。
いつも行くもう一件のスーパーだったら、既に閉店している時間。
そうして大家さんに迷惑を掛けることもなく、一人なにくわぬいつもの顔で、
だいぶ疲れてはいたけれど、ココロの中はほくほくと、
自宅のドアを開けることのできた瞬間の嬉しさといったら。。。
嗚呼、しあわせです。。。