2011年8月23日火曜日

『まだ、まにあうのなら』



このブックレットをご存知でしょうか。
24年前に発行されて50万部のロングセラーとなり、今また増補新版の発行と共に読まれているという
『まだ、まにあうのなら-私の書いた一番長い手紙』
 甘蔗珠恵子 著 (地湧社)

1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の後に、一人の母親としての立場から書かれた「手紙」
を収めたこの小冊子が
当時高校生だった私に与えた衝撃はとても大きいものでした。

どうして私の手元にやってきたのだったか・・・
読んだ後、何かをせずにいられなかった私は、10冊を取り寄せて親しい友人らにあげたのだったと思います。
でも多分、そういうことを共有できる友は少なかったのですね^^:
何冊か残ったまま、実家の押し入れにしまい込んでいたのを覚えていて、先頃、探し出してきました。
皆様に、読んでほしくて。

甘蔗さんも書いておられますが、様々なことが「無関心」の隙を縫って進められてきました。
原発に無関心でいられるのは、原発の実情をよく知らないことも要因であると。
これだけの事故を目の当たりにし、空気や食品の放射能レベルには敏感になりながらもなお、
「そうはいってもね・・・」と脱原発に踏み切れない思いでいる方がおられたら、
もう是非読んでください。きっと、知らなかったことだらけです。

ただね、関心はあっても、私も一緒です・・・
選挙権も無い高校生だった頃、「オトナたち何やってんの?」と腹立たしく思っていましたが
結局、オトナになった今、何をやってるんでしょう・・・
何をやってきたんでしょう・・・
50万部が読まれても、原発は増え続け、監視機能は張りぼてだった。。。
・・・だめだめじゃん。。。

だから、今こそできることをしようと思います。
少なくとも今、私は私の「場」を持っているから
発する声に耳を傾けてくれる皆さまがいてくれるから
発信していきますよ。
自分のためではあるけれど、同じように迷いながら、明るい未来を望んで、模索している
誰かのお役にも立てるように。


◆カウンターにございます。複数ありますのでお貸し出しできます。どなた様もどうぞ。