2011年6月8日水曜日

和ちゃんのこと

安田くんを想う時、やはり大学の同期で、卒業後すぐに病いで天に召された和ちゃんのことを想う。

和ちゃんにも、したいこと、成せたはずのことがたくさんあっただろうに。
生きていたら、どんな近況を聞かせてもらえただろう。。。

厳密に言えば、和ちゃんのことはもっと日常的に想っている。
なんたって、そら屋の小上がり窓辺にある衝立は
彼女が高校時代に描いた油絵に枠づけしてもらったものだから。



よくお客様からは「布ですか?」と聞かれますが、油絵です。
彼女の故郷・大牟田でいとなまれた葬儀に伺った折、ご実家に残されたたくさんの作品の中で目にとまった
「オレンジのヒカリ」。 (勝手に名付けさせていただいたタイトルです)
母上に、「私が和ちゃんに話していた夢をいつか叶え、店を構えた時には、どうかこの絵を貸してください」
とお願いしていたものでした。

「和ちゃんの分まで」、などど言えるような生き方はできていないけれど
私が成り代わらなくとも、和ちゃんの人生の軌跡はちゃんと生き続けている。
和ちゃんの絵は私と一緒に、日々、そら屋の歴史の中に刻まれているよ。

生命力に満ちた「オレンジのヒカリ」が、いつもそら屋を照らしてくれている。
今日もありがとう。