2012年11月28日水曜日

前夜祭満月

いよいよ明日、引っ越します。

一時はどうなることかと思った荷造りも、なんとか準備完了できました。

そら屋の閉店告知から、閉店までの1ヵ月・・・
その後の披露の会、そら屋の撤収、相方の転居、自身の転居準備の1ヵ月・・・
本当にハードな日々でした。

ハラハラし通しの2ヵ月でしたが
頼もしき友人らの支えのお陰で、なんとかひとつひとつ。。。


でも、そんなふうにバタバタと
立ち止まることも、感傷に浸ることもできずに過ごしてきたことに
もしかしたら逆に、救われていたのかもしれません。


今日、荷造りのメドがたったら、本当にホッとしたらしく。。。

張りつめていたものが緩んだのか

にわかに
さみしくて

旅立ちの臨場感が
突如として押し寄せてきました


目に映る景色
全てが名残り惜しくて

ここで暮らした10年の日々のこと

出逢ったひとたちのことを想いました


一年の中でいえば
とびきりの夕暮れというわけでもない今日の夕暮れが
どうしようもなく いとおしくて

暮れゆく妙高山をいつまでも眺めていたい気持ちを
振り切って帰路に向かうと今度は反対側の空に、
大きな大きな満月が!

音もなく、 どーん! と現れた
みごとな満月でした。


時雨れ模様の多いこの時期に
ありがとう。

最終夜ではなく
前夜祭なのね。

オレンジ色の
華やかな満月。



旅立つ淋しさは
上越での日々が充実していた証し

ここに大好きなひとが
たくさんいることの証し

感謝に代えて

いつものように
「またね!」と笑顔で

明日はしっかり前を向いて走ります。




新居ではまだネット環境ができていないので
しばらくはメールチェックできないかもです。

個別に返信できていない皆様、いましばらくごめんなさい。


落ち着いたら
またブログでご一報します。

皆様、風邪など召されませぬよう
元気に師走に向かいましょう^-^/☆

それでは行ってきま~す!


2012年11月20日火曜日

百年祭

11月18日(日)
初めて、新井吹奏楽団の定期演奏会へ行ってきました。

毎年チラシはいただいていたものの、
そら屋の日々で土日昼間の催しに出かけることはなかなか難しく・・・

でも、ご存知 そふぃーさん もフルートの団員でいらっしゃいますし
他にもお客様で団員の方がおられるので、
いつか聴きに行きたいと思っていました。

ほんの数曲しか聴けなかった私が言うのもおこがましいですが・・・
素晴らしかったです。

楽しそうなポップスメドレーが用意されていた第2部も聴きたいところでしたが
第1部の最終曲 「百年祭」 があまりに素晴らしくて、
次の予定があったこともありますが、
その余韻のまま帰ろうと思い、早々と、おいとましました。




「百年祭」
少子化に伴う統廃合のため100周年目に廃校となった、
奈良県立城内高等学校の最後の吹奏楽部員10名の為につくられた曲だそうです。

「祭」とあるけれど、廃校となるそのことが祭りなのかどうなのか・・・
それは聴く側にお任せしたい、と作曲家の方がおっしゃられていたと
それぞれの自分の人生の場面を想いながら聴いていただきたい
という解説をお聞きしてからの演奏でした。

演奏が始まり、私の答えはすぐに出ました。

「祭り」 でしょう。
 
力強かったです。
希望に満ちていました。

終わることは、始まること。

その瞬間を生きて、
心に刻んで、
旅立つのです。

「箱」が無くなるだけです。

人生は続くし、
振り返れば、歩んできた道が残っています。
同じ空の下に、友がいます。


涙が止まらなかったです。
舞台の上のソフィーさんと、今回ご招待して下さったカワキタさんへの、
これまでの日々への感謝。
素晴らしい演奏を聴かせてくださった団員の方々への敬意。

終わることや旅立ちの淋しさではなく
今、こういう想いでいられることへの感謝だと思います。


会場に着いて1曲目から、
そら屋の外にはこんなにも豊かな世界が広がっているのだと、
その世界が招いてくれていることに、まず感動していました。
 
そら屋にはそら屋でしか体験できないことがたくさんありましたが
そら屋に居ては体験できないこともまた、たくさんあったのです。

そら屋を始めるまでの20代から30代前半までに蓄積してきたもの、
その自分でやりたかったこと、役割として担いたいと思った理想は、
ある程度カタチにしてこれたように思います。

もちろん完成形などは無く、
続けていれば更にもっと別のことができるのかもしれません。
ただ、圧倒的に足りないものがあることも、わかるのです。

豊かな生活者でいることが、
豊かなシゴトを生み出す上で、
とても重要だと思っています。


これまでの経験を確かなる土台にして、ココからまた新たなことを、
新たな世界に触れて、吸収したいと、していけることが、
本当にしあわせです。


私にとっては 「7年7ヵ月祭」。

贐(ハナムケ)の曲を、謹んで受け取らせていただきました。
ありがとうございました。


2012年11月19日月曜日

11月11日の会のこと

閉店から20日もありながら、何故にそんなに大変だったかといえば・・・
怒涛の閉店の翌日からは、店の片づけどころではない
別の準備が待ったナシだったのでした。



結婚式および手作りの披露宴って、こ~んな感じでタイヘンなんですね!

といっても、夫婦でそういうものをしたわけではなく。
プライベートでもお世話になってきた方々との、極々内輪の披露の会でしたが
なんたって妥協無しの、キョーフのそら屋プレゼンツ。

こだわる分だけやること盛りだくさん。
夫婦で準備してたら、そりゃあまりのタイヘンさに喧嘩もするわね~
と思うけれど、
喧嘩する暇があったらせっせと準備しないと終わらないよ~(>_<)


もちろんこんなコト、一人ではできません。
ココでも強力な助っ人ありで  (とことんしあわせ者!)、
こんな面倒なことを引き受けてくれたのは、
私の首根っこを捕まえてぷらぷらできる、無敵のコンビ・ともねーゆりちゃん

このお二人無しには到底、実現できませんでした。
本当に、あれだけの準備期間で、よくあれだけのことができたね。。。
私が考えたお客様へのサプライズをサポートする一方で、
いつの間にか私へのサプライズまで仕込んでいるし!  


当日は元スタッフさんたちにも手伝ってもらいながら、
これまでお世話になってきた皆様への感謝をお届けするつもりが・・・
ほんとにもうみんな・・・ (>_<)

すごいお祝いをいただきました。
また改めてご披露したいと思います。

しあわせです。。。
挙式の予定はありませんが、この会以上のお祝いの席なんて、
きっと無いです。。。
そら屋の神様も、祝福してくれてたと思います。


ご多忙の中、私の願いを叶えて下さったご列席の皆様、
本当にありがとうございました。

離れていても準備を見守り、初めてのアウェイな場に、快く居てくれた相方殿、
またまた「スゴいな」って思ったよ。
どうもありがとう。





当日は、とにかく無事に始まってなんとか終わった、という安堵が大きくて、
店主が意外にも泣かなかった(打ち合わせ時はいちいち泣いていたくせに)と
司会者方面から不評でしたが^-^:

真っ先に胸(涙腺)に来たのは、全くの冒頭、開会何分かという頃合いの自らの挨拶。

「お礼をお伝えしたい方は、お招きしきれないくらい、たくさんおられますが・・・」
と話すと同時に、本当にたくさんの、
お招きしたかったけれど、できなかった方々を想った時でした・・・

お客と店主、という関係を超えて、惜しみなく力を貸して下さり
共に笑い、涙を流し、やさしさに包んでいただき、
どれだけたくさんの方々に支えられてきたか、ということを想うと
ただただ胸いっぱいになります。

感謝です。


 
・・・ということを
翌日にはもう余韻に浸る間もなく
閉店の翌日からこの11日の会の準備に追われたように
今度はそら屋の撤収作業に追われることとなるのでした(-"-)
 14日に、新居に向けての搬出を終えるのがまずひと山。
正味二日間! だけど店内ほぼ手つかず!
それをなんとか終えて、お次は17日の退去まで3日間!
書くとスゴイな。
本当にやったのかな。
やったんだけど
 スタッフさんもかなりやってくれたんだけど
自分ですべきことが圧倒的に多くて、
寝なかったし食べなかったね・・・
で、17日の引き渡しが終わると
今度はそら屋から搬出した物たちで
自宅がすごいことに~(>_<)
ちっともホッとできない~~~(/_;)
そんな日々の合い間にも送別&祝宴的予定がいくつかあって
その時間だけはなんとしても捻出しながら
上越でのかけがえのない時間を
忙殺・忘却しないように心に刻みながら
ひとまず室内の渋滞が緩和された本日でした。



が!明日からはいよいよ相方殿の転居と
ついに自宅の転居です!
さあ。。。 タイヘンです。。。

ということで、またまた怒涛の日々に突入する前に、
どーしても近況方々、まとめて書いておきたかったのです。


とっても長くなりました。。。

新しい世界を

10月17日(土) たびのそら屋の店舗の引き渡しが終わりました。

(次も飲食店として使ってもらいたいので)原状回復をしなくてもよい
という大家さんの計らいの元、使えそうなものを残し
こまごまとした全てを撤去・・・ するのがもーーー 大仕事!!

大変でした。
まさに寝食を削る毎日でした。
 
でも、スタッフさんたちが強力な助っ人になってくださったお陰で、なんとか!
そのお助けが無かったら一体どうなっていたのかな。。。

そら屋のスタッフさんたち、本当にスゴイのです。
お掃除の技も、パッキングの技もさることながら、
作業時に必要な物の用意に至るまで、細やかな心遣いが随所に・・・
営業時もでしたが、最後の最後まで助けていただき、教わることばかり。
感謝でいっぱいです。




たくさんの笑顔で満ちていたね

ありがとう

今度はまた
別のオーナーさんに
別の世界を見せてもらいなさい

そして
新しいオーナーさんに
 新しい世界を見せてあげてね

この場所が
この町の憩いの場として
ずっと健やかにありますように



看板もお疲れ様

アタナは私と共に
次の新しい世界へ 行きますよ☆




この日は残りの荷物を自宅へ搬入するのみだったので
時雨れからすっかり荒れ模様になった中を出たり入ったり、
ひとりで作業をしていました。
全てを搬出し終えて、がらーんときれいになったそら屋。
 改装前の荒れ放題だったこの店内に、一人で立ったあの日を思い返しながら
同じく、ひとりでココを立ち去るもよし、と思っていたら・・・
昨日も来てくれていたスタッフ・康子さんが、
心配して娘さんと立ち寄ってくれました☆

うれしいな。。。

あの日と違うのは、
一緒にハラハラしたり、ホッとしたり、駆けつけて、力を貸してくれる人が
こんなにもたくさんたくさんいてくれること。

胸いっぱい。
感謝です。



近況



日々、ブログの更新を気にしていてくださっている皆様~ ^‐^/
お待たせしました~☆

閉店から20日あまり。
さぞかし安堵の日々を・・・と思いきや、いやはや・・・
閉店までの日々も相当大変でしたが、
閉店後もまさかこんなにハードな毎日になろうとは。
 
今日はやっとやっと、ほんのひと息。
久しぶりの快晴の空に、少し深呼吸。


閉店のお知らせ時に、お客様からよく聞かれた質問は
「転居先でお店は?」  と 「閉店後、ブログは?」 でした。

継続の期待を込めてのこのお尋ねが、何よりのねぎらいで、
また今後への何よりの励ましでした。 ありがとうございます

お店は・・・ 当面はしないです。
営む、って本当に大変なことなのでネ。
40代~50代は、まずは家のこと、家族のこと
これまでにできなかったことをしたいです。


でも、その向こうにはまた描くものがあって・・・

これからはそれに向かって勉強、充電、していきます。
と言っても、たいそうなことでありません
これから生きていく全てがまたいずれ役に立つと、
この8年足らずの日々が示してくれたことです。


ブログは、プライベートなことばかりになっていくので
どうしようかな、と思案中ですが、
そら屋で出逢ったお客さま方に伝えたいこと、聞いてほしいこと、
きたいことがあるうちは、続けようかなと思っています。



そら屋は旅に出ただけで
変わらず「そら屋」だしネ^- 
  
でもこれからはあまりオフィシャル度を気にせず
個人的な備忘録的にザクザク書きたいです。
読み苦しくてもあしからず~