2011年6月28日火曜日

あんず大福



直江津に来たからには、ちょっと前から気になっていた
三野屋さんの「あんず大福」を買って帰りました。




すぐにでもいただきたいのをぐっと我慢して
「少しだけ冷やして食べるといいですよ」とのお勧めを守り
今年初の佐藤錦と一緒にいただきました。


おいしいっっ☆

杏好きとしてはこのさっぱり感がたまりません。
小豆との組み合わせは、かなりヒットでした。
なんたって綺麗だもの。
元気出ちゃうな。

7月中旬くらいまでの季節のお菓子とのこと。
もっかい食べたいです。


2011年6月27日月曜日

飯塚直人 展 ‐漆‐



飯塚直人さんの漆作品展
なおえつ茶屋」さんにて
開催中です。
ジローさんのブログには素敵レポートが☆)

飯塚さんの作品をみると、いつも静かな気持ちになります。
そのわりに、ご本人にはついたくさんおしゃべりしてしまうのですが。
何かが整うような空気をまとって帰ります。

7月3日(日)まで
、どうぞお出かけ下さい。




湿った空気の中で
立ち止まる

コトバにならないいろいろは 
カタチのない探しものとおなじ

見えないだけで 
在る
その確信にみちて梅雨空を仰ぐ


2011年6月24日金曜日

復活あるいは新生

「上越でロイヤルライスを食べる会」に行ってきました。
各地で洪水、埼玉では40度近い猛暑とのニュース。
上越でも夕方から激しい雨で、徒歩や自転車の方々には大変な一日でした。
なのに今の私の心を占めるは「至福」それのみであることに
感謝です。




こちらが新洋軒のロイヤルライス☆




中は白いご飯にビーフシチュー
奥深いほろ苦さのブラウンルーとよく煮込まれたゴロリのお肉
にんじんときのこのほどよい存在感
それらを包み込むやさしいたまご・・・
しみじみと、美味でした。


サラダのドレッシングに至るまで、当時の味を忠実に復元されたとのこと。
今食べたってこんなに美味しいのですから
「初めての洋食」としてこれをいただいた方々は
どれだけ感動されたことか・・・

昨今の各種グルメブームとは一線を画して
“愛”と“食人”魂が込められた味として
(そう・・・愛を感じるのです。作ったひとの、これを好きで食べてきたひとの
もう一度食べたい!って想いでこの会を企画した方々の、愛・・・)
復活を熱烈に希望したいです。


そして今日の日が至福だったのは、私がただの食いしん坊なだけではなく・・・
今日はこの会を洋食好きの友人・ゆりちゃんと、スタッフ・らんちゃんと
らんちゃんの父上・宮崎さんをお誘いしてご一緒したのですが・・・

なんともうれしい食卓でした。

親しき方々はご存知なので書いてしまいますが
私がこれまでの日々とってもお世話になってきた宮崎さん
昨年10月に脳内出血で倒れ・・・ 
只今、奇跡の復活途中でいらっしゃいます。


(倒れられてから今日までのことは、端的に言い表すことなど、とてもできないです・・・
(ご本人もご家族も、本当に大変な想いで日々を越えてこられたと思います・・・

春に退院される少し前から、週末の外泊時にはリハビリがてら、妻・美智子さんと共に
再びそら屋にご来店下さるようになった宮崎さん。そのお陰で
私はだいたい1週間か2週間おきに宮崎さんにお会いすることができているのですが
ご来店下さるごとに、脚の運びとか、
目の力とか、言葉の出方とか・・・
確実に回復されていることが感じられ、感動・感服させられてきたのですが
今日はまた一段と違っていて・・・
改めてわかったのです。

またこうして愉しい時間を持てること、笑い合って、語り合えるということ。

以前のまんまではないこともまだあるけれど、宮崎さんは更に回復していかれるに違いなく
でもそのこととは別に、
この出来事を境に、新たに感じるようになれたこと、考えさせられるようになったことが
宮崎さんの中にも、私たちの中にも、たくさんあるように思えて
うまく言葉にできませんが
前のまんまじゃないこと、元に戻るのじゃないことの中にも

大事なことがたくさんあると感じられ。。。

「自分の問題について、自分がすべきことを、自分にできるベストで、するのみ」
そんなようなことを今日の宮崎さんはおっしゃっていました。
今日の宮崎さんは力強かった。
ちょっと泣いちゃっても、力強かった。


宮崎さんがこうしてまた出かけられるようになって本当によかった。
こうしてまた笑い合えるようになって本当によかった。
そんな想いで胸いっぱい。。。
感無量で、至福なのでした。

感謝。



ご馳走の記憶って
一緒に食卓を囲んだ家族の笑顔の記憶がセットであったり
奮発して食べに行った生活の記憶があったり
だからより一層しあわせな味の記憶になっていたりして・・・
今日のロイヤルライスを囲む顔は、どのテーブルもみんな笑顔でした。
今日のしあわせが明日の糧となるように
にこにこ顔に食されるロイヤルライスは
過去の再生より、未来への新生を、
やさしく含んでいたように思います。

会場がラ・ソネさんだったのもとてもよかったです。
貴重な機会を作ってくださった関係者の皆様
教えてくれたジローさん
どうもありがとうございました。

2011年6月21日火曜日

『酔いがさめたらうちに帰ろう。』上映会のお知らせ


上越映画鑑賞会の例会です

6月26日(日) 高田世界館にて
11時~、14時~、18時~、 3回上映

一般・前売り1500円(当日1700円)
中高生(前売り無し)当日800円

チケットそら屋にございます。

***


ご存知「毎日かあさん」は
西原理恵子ファミリーをかあさん(西原さん)側から描いたものが原作でしたが
こちらはおとうさん(故・鴨志田穣さん)が書いたものが原作です。

「かあさん」の方は見そびれてしまいましたが
こちらは観に行こうと思います。
当日、夕方5時過ぎに区切れ次第閉店いたします。
どうぞご容赦ください。

世界館で逢いましょう




そしてもうひとつ今週の早じまいのお知らせです。

24日(金)は
18時過ぎに区切れ次第閉店させていただきます。


上越でロイヤルライスを食べる会」に行ってきます♪


2011年6月8日水曜日

安田くんのこと

大学の同期だった安田くんのことを、時々思い出す。

「雲仙・普賢岳の大火砕流から20年」というニュース(6/3)にも
当時、大学1年生の夏休み、大火砕流に見舞われた島原市まで
募金を集めながら自転車で向かった彼のことを思い出す。
自分にできる何かをせずにはいられなかった安田くんの正義感と行動力は
学内でも随所で発揮され、私も彼を知ることとなったのだけれど
彼の生き方はあまりに険しく、儚かった。

誰よりも熱く生き、誰よりも死から遠い所に居ると思われた彼が自ら下した決断に
学内は(学部・学年を越えて大学全体が)騒然とし、茫然とした。




安田くんと親しかった朋ちゃんと
共に、寿子の研究に便乗してインドを訪ねたのは
生前の安田くんがその地で見たものを、私も垣間見たかったから。
土埃と熱気渦巻くコルカタの地で、聖なる川・ガンガーのほとりで、彼は何を見たんだろう。
その後で、どうして絶望しなくてはならなかったんだろう。
答えはわからない。
彼が絶望したのかどうかも、誰にもわからない。

ラジオから流れる長淵剛に、安田くんを想う。
なんで今、安田くんはいないんだろう。
彼が生きていたら、この時代に何を想い、何をしていただろう。
彼が好きだった長淵は、今も昔も「生きろ」と唄っているのに。

それから想うことはいつも同じ。
お寺で営まれた安田くんの告別式の時のこと。
彼の死を悼んでたくさんの学生が参列していた。
その場に居た誰もが安田くんを想い、泣き暮れていた。
そんな中で、誰とも言葉を交わすことなく、一人バイクで帰ろうとした私に
「事故るなよ!」と声をかけてくれた人がいた。
あの時の運転は、確かにいつにも増して危うさをまとっていたと思う。
亡くなった命と同じく、今ここに生きている命を大切に、尊ぶひとが
そこに居た。

今でも不意に、あの時の砺波さんの声を思い出してハッとする。

20年経っても、生きている言葉がある。
遠く離れても、守ってくれているひとが、たくさんいるのだと思う。

天にも地にも、今日もつながっている皆様に感謝。

和ちゃんのこと

安田くんを想う時、やはり大学の同期で、卒業後すぐに病いで天に召された和ちゃんのことを想う。

和ちゃんにも、したいこと、成せたはずのことがたくさんあっただろうに。
生きていたら、どんな近況を聞かせてもらえただろう。。。

厳密に言えば、和ちゃんのことはもっと日常的に想っている。
なんたって、そら屋の小上がり窓辺にある衝立は
彼女が高校時代に描いた油絵に枠づけしてもらったものだから。



よくお客様からは「布ですか?」と聞かれますが、油絵です。
彼女の故郷・大牟田でいとなまれた葬儀に伺った折、ご実家に残されたたくさんの作品の中で目にとまった
「オレンジのヒカリ」。 (勝手に名付けさせていただいたタイトルです)
母上に、「私が和ちゃんに話していた夢をいつか叶え、店を構えた時には、どうかこの絵を貸してください」
とお願いしていたものでした。

「和ちゃんの分まで」、などど言えるような生き方はできていないけれど
私が成り代わらなくとも、和ちゃんの人生の軌跡はちゃんと生き続けている。
和ちゃんの絵は私と一緒に、日々、そら屋の歴史の中に刻まれているよ。

生命力に満ちた「オレンジのヒカリ」が、いつもそら屋を照らしてくれている。
今日もありがとう。

2011年6月7日火曜日

『ミツバチの羽音と地球の回転』上映会のお知らせ


映画 『ミツバチの羽音と地球の回転』上映会が
この週末、6月11日(土)にせまりました。

高田世界館にて3回上映

東日本大震災での原発事故発生から3カ月
様々な犠牲や懸命の上に成り立つこの国のエネルギー政策。
その理不尽を前提とする仕組みからの脱却や転換の論議は
これだけの事態を受けてもなお
まだまだ力強いものとして聞こえてきません。

でも、世界を見渡せば、確かな動きは既にそこここに在ることを
この国の中に、原発に頼らない暮らしを目指す人々がいることを
この映画は示してくれると思います。



この国での暮らしが、どうなっていくのが、誰にとってもしあわせか
そのヒントを見つけに
そら屋も17時半からの監督トークに間に合うように、出かけたいと思います。

当日は、まことに勝手ながら夕方区切れ次第、遅くとも17時には閉店いたします。
チケットそら屋にございます。

世界館で逢いましょう。


 

長野・上田市での上映会に行ってこられたお客様から
映画のパンフレット等々、届いています。

 

鎌仲ひとみ監督の前作『六ヶ所村ラプソディー』のパンフレットなども。
どうぞご覧ください。

2011年6月6日月曜日

近況

 

菖蒲を愛でたり、芍薬を愛でたりしているうちに、緑は茂り、薔薇が咲き
山の恵みはヒメタケ、北海道で農業を営む友人からはアスパラがどっさり届いて
季節はすっかり初夏の様相です。



  

5月前半は「ゴールデン」がとどまることなく、嬉しい出来事続きで、
後半もその勢いのまま、一番好きな季節の中で機嫌良く過ごしていたのですが
春から溜めてきた身体疲労は順調に蓄積を続け
肩、脚、背中・・・と現われていた痛みが、この木曜にはとうとう腰へ。
何をしたというわけでなく、不意の表出だったのですが

座ることも横になることもままならない、かつてないほどの腰痛に見舞われました。

直立しているのが一番ラクなので、調理作業はいつになく丁寧な物腰でやわやわとできたのですが
1日だいたい10時間ほどの仕事の間、日頃も概ね立ち通しとはいえ
合間に5分でも座れれば疲れは随分和らぐものを
その5分が痛くて座っていられないというのは、実に厳しいことでした。

けれど、木・金と閉店後に通った整骨院の先生のお陰もあって、
もう脚も限界です、という頃合いの日曜には、座って休む姿勢に耐えられるまでに回復。
眠る姿勢も日毎にラクになり、寝返りで目覚めることも減って
今日は数日ぶりに、たっぷりぐっずり眠ることができました。




爽やかに晴れた静かな休日。

布団も干したい気分ですが、まだ上げ下げはつらいので、上掛けだけをベランダに。
今宵のブランケットはお日様のにおい、
そう思うだけで、嗚呼しあわせです。

梅雨時は体調を崩す方も多いのだとか。
皆さま、どうぞお身体たいせつに。